以前娘のカナダのドクターについて書きましたが、あちらの方からGoogleにレビューを書いて欲しいと言われたので、書かせてもらいました。そこからたまに、このクリニックについての質問などのメールをいただくことがあります。
数ヶ月前に17歳のカナダ在住の男の子からメールをもらいました。彼のメールには、一応予約はしたのだけれど、このドクターはどうなのか、どういった治療なのか、治療結果はどうだったのか、と言うような質問がありました。患者の親の立場から聞かれた質問に返答すると、数日後にまたメールが来ました。
彼は8年前から何回か脳震盪を起こしたあと、交通事故に合い、ムチウチになったあと、元の健康状態に戻れなかったそうです。症状としてはめまい、毎日何度も起こるホットフラッシュ、そして一番辛いのが頭皮がとてもセンシティブになって、雨の日など外に出られず、髪を洗うこともできないとのこと。8年間ずっとアクティブなことをできなかったので、体も弱くなってしまったと書いてありました。
もうそろそろ彼がクリニックに行く頃だな、と考えていた矢先に昨日メールをもらいました。うちの娘はPOTSと診断されたと言うことを以前書いた後、彼はPOTSについて色々リサーチしたようです。そしてもしそうなら、今後の治療についても方向性が持てる、と。
POTSについて少し…
簡単なテストで POTS かどうか知ることができます。でも残念なことに専門家が少ないために(専門家でなくてもできるテストだれど)何ヶ月も予約が取れないことも多いようです。そしてPOTSと診断されるのにとても時間がかかるケースが多いです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘッドアップティルト試験
ちなみに POTS のことを知っている人が最近多くなりました。と言うのもスーパーボールのチャンピオン、フィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック、Nick Foles の奥様が POTS と戦っていて、そのことが新聞に載ったから。この記事が出た後に、何人にPOTSのことを聞かれたことか。彼の活躍で、このあまり知る人がいなかった症状は一気に有名になりました。
うちの娘は現在大学の寮に住んでいます。4つのシングルルームが一つの部屋になっていて、共同のリビングルームもあり、エアコン、バスルームも2つある快適さ。というのも、4人のうち3人は健康に問題がある子たちだから。重度の喘息持ちの子、娘、そしてもう一人の子もPOTS(娘よりももっと重い)なので、こういう高待遇なのです。(3人目の子はバスでの移動が無理なので、キャンパスを移動する時は送迎車がきてくれるそうです。)
外から見れば健康に見えるけれど、健康でない子達。。。普通の子の3倍も4倍も頑張らないとついていけない毎日。娘曰く、読むのも、理解するのも、覚えるのも、人一倍時間がかかる、と。やっぱり脳障害があるから。
でも頭痛とも戦いながら、娘、本当に頑張ってます。
カナダの青年は、8日後にクリニックへ行くようです。帰ってきたら、結果はどうであれ必ずメールをくれるとのこと。彼のご両親の気持ちも痛いほどわかります。会ったこともない子だけれど、本当に良くなって欲しいと心から祈っています。